当社の営農指標(2018年実績)※1
10aあたり出荷額
704万円※2
(標準値400万円※4)
時間あたり生産農業所得額
1,424円※3
(全国平均776円※5)
※1:国立研究開発法人農業・食品産業術総合研究機構東北農業研究センターと当社で実施した協定研究にて実証。※2:2018年の当社直営圃場(実面積10a)で生産した夏秋イチゴの出荷額合計値。※3:2018年の当社の夏秋イチゴ生産販売事業に係る会計値から算出(現金ベース)。※4:栃木県の夏秋イチゴ「なつおとめ」経営モデルから引用。※5:2017年の農水省統計資料(個人経営主体・施設野菜作)より算出。
上記は、2017年度から2018年度にかけて、国立研究機関と当社が共同で実施した実証研究成果で、2019年度園芸学会東北支部会北日本イチゴ研究会にて公表された数値です。この実証研究により、当社が実践する、高糖度品種の安定生産技術と高単価販売ノウハウを組み合わせた独自の夏秋イチゴ事業モデルの、収益性の高さが客観的に示されました。
当該研究ならびに当社モデルの特徴は、キャッシュフローを最も重視し、出荷額の最大化だけでなく、栽培作業や人員配置の費用対効果や、栽培資材の選定、業務オペレーションの効率化といった多面的な要素を考慮して、経営バランスの最適化を追求している点にあります。
当社では現在、収量や販売単価の改善により、パフォーマンスを更に向上させながら、この事業成果と競争優位な事業モデルを生かし、高収益な農業経営を目指す新規就農者や生産者への普及を推進しています。
高糖度品種の安定生産技術
高単価作物として知られる夏秋イチゴは近年、元々のイチゴ人気に加え、インバウンドやSNSの波及効果も後押しとなり、「量」に加えて「品質」も重視されるマーケット環境に変化してきています。冬春イチゴのように生食に向く夏秋イチゴ品種は非常に珍しく、また高度な栽培技術も求められるなか、当社は、最もおいしい品種と言われる「なつあかり」の安定栽培を実現しています。
食味を生かした高単価販売
当社のシーズン平均出荷単価は、1キロ3,900円を超えます。他品種では味わえない高い食味や、高度な生産技術とコールドチェーン配送による安定供給の組み合わせにより、夏秋イチゴの更なる高付加価値化を実現しています。また、全国約300の業務用取引先や、年間約600件の通信販売といった多様な販売チャネルを持ち、きめ細かなニーズ把握や、自然に左右される農産物の歩留り向上にも役立てています。